海辺ぐらし海色あつめ

35歳0歳児ママ。海辺ぐらし3年目。

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【本】名刺代わりの小説10選

平成がもうすぐ終わります。何か残しておこうと思い、名刺代わりの小説10選に挑戦。ここ数年は読量が減っていますが、一時期は年間120冊以上の本を読んでいました。

プロフィールのひとつとして"わたしの心に留まった本たち"をご紹介。並べてみると、ほっこり系からグサッと系まで振り幅がかなりあります。

なお、映画化済みの作品もいくつかありますが、小説を基にした映画には複雑な気持ちがあり、観ていません。

名刺代わりの小説10選

ざっと心にある本を書き出してみたら、軽く20冊を超えてしまい、苦戦に苦戦を重ねて絞った10選です。

あ、でも見る人が見れば、わたしの読書がいつ頃で止まってしまったか分かるかもしれません…ドキドキ。

大きく分けると"作品としてお気に入りの本""人生訓としてささった本"に分けられます。

それぞれを本のタイトルでアイウエオ順に並べました。

作品としてお気に入りの本

有頂天家族 森見登美彦

笑いたい時に読むSFな一冊。京都にて毛玉(化け狸)と天狗と人間のごちゃまぜ、てんやわんやな話。ちょっとおマヌケな毛玉たち。"面白きことは良きことなり!""くたばれ!"などクスッと笑えるシーンがたくさん。〈続編あり〉

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

薬指の標本 小川洋子

独特の世界観を生み出す小川洋子さんの本から一冊。秀作が多すぎて選べないので、はじめて読んで衝撃を感じた作品をリストに。

標本製作所で働くことになった わたし、標本製作者の弟子丸、さまざまな理由でそこに訪れるひと。どことなく怖くて、どことなく艶めかしい雰囲気を感じる不思議な魅力の作品。

薬指の標本 (新潮文庫)

薬指の標本 (新潮文庫)

DINER 平山夢明

描写がなかなかグロです。でも強烈なキャラクターと奇想天外なストーリーでエンターテイメント性の高い作品。(詳細を説明しようとすると、アドセンスポリシーに違反するワードがたくさん出そうなので内容は省略)

本好きの先輩に紹介された本。〈映画化済〉映画になってとってもとっても残念。ストーリーを読んで映像を想像するのもこの作品の楽しさなのに…。コアな人だけが知っている一冊にしておいて欲しかった。

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)

東京バンドワゴン 小路幸也

古本屋の大家族の話〈ドラマ化済〉"てやんでぇ"人情深い店主と癖あり家族のエピソード。続編がたくさん出ていて、孫も産まれ、今は高校生に…登場人物の成長が楽しめるのもこの本の魅力。家族やご近所さんとの距離感がこんな感じだったらいいのにな、と憧れ。

東京バンドワゴン (集英社文庫)

東京バンドワゴン (集英社文庫)

ユリゴコロ 沼田まほかる

この本については語りたいけど、語りたくない。そんな想いに駆られる一冊。これまた〈映画化済〉頼むからやめて欲しかった…

父の書斎で見つけた4冊のノート。そこには"ユリゴコロ"と呼ばれる不思議な感情と命を奪うことに魅了されていく様子が綴られていた。このノートを書いた人は一体誰なのか、そしてこの中身は現実なのか。

沼田まほかるさんもわたしの大好きな作家さん。涙なしでは読めない"猫鳴り"もリストに入れたかった。

ユリゴコロ (双葉文庫)

ユリゴコロ (双葉文庫)

人生訓としてささった本

風に舞いあがるビニールシート 森絵都

何が大切かを考えなおす短編集。

レストランでランチをするお金があったら、ビビの二日分の缶詰を買える。エステに払うお金をまわせば二十日分の缶詰を買える。そんなふうに考えるようになったとたん、それまでぐらぐらしていた毎日が、なんだか急に、なんていうか、信頼に足るものに思えてきたんです。
出典:文藝春秋/2006年/風に舞いあがるビニールシート 森絵都 p92

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

世界地図の下書き 朝井リョウ

"星やどりの声"と迷ってのリスト入り。児童養護施設のこどもたちが主役。あまりに辛い出来事が多く、読むのがしんどくなる。ただ、"逃げてもいい"この一言が全てを救ってくれる。

複雑な環境や人間関係の中で、こどもたちは小さな小さな心をすり減らしているかもしれない。我が子には"逃げてもいい"と伝えたい。

世界地図の下書き (集英社文庫)

世界地図の下書き (集英社文庫)

舟を編む 三浦しをん

三浦しをんさんも大好きな作家さん。"まほろ駅前多田便利軒"も好き!リスト入りで迷ったのは"神去なあなあ日常"!テイストが全て違うから、選ぶのに迷いが…

でもやっぱりこの一冊。癖の強い軽快なキャラクターと辞書づくりという未知の世界に一気読み間違いなしの本。ことばを正しく使いたくなる。〈映画化済〉

馬締が言うには、記憶とは言葉なのだそうです。香りや味や音をきっかけに、古い記憶が呼び起こされりことがありますが、それはすなわち、曖昧なまま眠っていたものを言語化するということです
出典:光文社/2015年/舟を編む 三浦しをん/p267

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

夜のピクニック 恩田陸

こどもの頃に読みたかったとつくづく思った本。真夜中も歩き続ける高校生イベント"歩行祭"を題材にした一冊。〈映画化済〉

いろいろな人間関係が"歩行祭"を通じて動いていく。"青春"と呼ぶにはリアルで、ずしっとくる高校生たちの心のさまに、たくさん感じることがある。娘が中学生になったら読ませたい。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

ロスト・ケア 葉真中顕

介護問題を扱った社会派小説。犯人がおこなったことは、果たして正義なのか。人の命を奪う権利なんて誰にもない。ただ、そんな綺麗事では済ませられない現実を目の当たりにしている人たちがいる。

自分が彼女の立場なら?自分が彼の立場なら?正解のない問答を繰り返す…

ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)

番外編おすすめしないトラウマ本

クリムゾンの迷宮 貴志祐介

忘れようとしても忘れられない、わたしの中ではある意味'"最恐本"。人間の恐ろしい部分が生々しくリアルに綴られていて、わたしの記憶から消えない。だからこそ、作品としては素晴らしいのかも。一度しか読んでないけど、思い出すだけで気分が悪くなる…

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

番外編おすすめエッセイ本

とにかく散歩をいたしましょう 小川洋子

元気になりたいときには"エッセイ!"2-3分で読めるのでほんの隙間時間で読書トリップできます。こちらのエッセイの中で特に好きな2話をご紹介。

▶︎ハンカチを持ったかい

未熟ながら一応、親の立場にいる一人として私は言いたい。ただ心配するだけならば、どうか子供たちよ、親を許してやってほしい。実際にハンカチを持って、ノーベル賞の授賞式まで追い掛けてきたわけではないのだから。
出典:毎日新聞社/2012年発行/とにかく散歩いたしましょう 小川洋子/p12-13

▶︎肉布団になる
たった4ページのエッセイながら、わたしの笑いのツボを掴んで離さない最高の一話。ハダカデバネズミの肉布団係について…という嘘みたいな本当の話。あまりに面白くて好きすぎて何度も声に出して読んでみた。(なんだそりゃ…)

とにかく散歩いたしましょう (文春文庫)

とにかく散歩いたしましょう (文春文庫)


令和でもステキな本との出会いがありますように…